TRADE-BASED ML

貿易取引を悪用したマネロン(TBML)Trade-Based Money Laundering

一言で

輸出入取引の価格・数量・品目などを偽り、貿易代金を使って犯罪収益を移したり隠したりする手口。ガイドラインや危険度調査書が注意を促している。FATFの用語で、日本では『貿易ベースのマネー・ローンダリング』とも呼ばれる。金融庁ガイドラインは『輸出入取引等に係る資金の融通及び信用の供与等』のリスクとして整理している。

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実際の貿易取引と、価格や品目を偽った貿易取引を左右に並べて比べた図
実際の取引と、価格や品目を偽った取引を左右に並べて比べた図。

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手口①価格を偽る

貨物代金より高額・低額で輸出申告し、生じる差額を犯罪収益の移転に充てる例。

手口②貿易を装う

需要の高い物品を貿易を装って輸出し、現地で換金して実質的に送金する。

ガイドライン国・地域だけでなく、商品・経路・関係者も見る

国・地域に加え、商品、契約内容、輸送経路、船舶、関係者のリスクも勘案する。

混同しやすい語との違い

過大請求・過少請求

価格を偽る手口の名前。TBMLは、数量や品目を偽る手口や、貿易を装った送金までを含む、より大きな括り。

地下銀行

貿易を装い物品を輸出して現地で売る形は地下銀行の手口でもあり、TBMLと重なる。

根拠

根拠を見る(出典)

条・項の番号は原文でご確認ください。

実務ではここで迷う

輸出入取引は、代金が適正かの判断に相場の知識が要り、書類も多様なため見分けが難しい分野です。ガイドラインは商品、契約内容、輸送経路、船舶、関係者を勘案するよう求めており、どの案件でどこまで集めるかが迷いどころです。

外為法とAMLの関係を読む(noteの記事)→ →

FAQ

よくある質問

TBMLにはどんな手口がありますか?

手口が挙げられています。輸出入の価格を、実際より高く・低く申告して差額を移す手口。正規の貿易を装って物品を輸出し、現地で換金する手口。実際には行っていない輸入の請求書を示して、送金理由を偽る手口です。

金融機関は何を勘案するのですか?

輸出入取引に係る国・地域のリスクに加えて、勘案します。取引の対象となる商品、契約内容、輸送経路、利用する船舶です。実質的支配者を含む、取引関係者のリスクも勘案します。

関連する用語・一覧・ツール

注意: 本ツールは参考情報です。最終判断はご担当者様ご自身で行ってください。法的アドバイスを提供するものではありません。

この用語ページは意味と位置づけをつかむための辞書です。実務の手順・判断のしかたはnoteの記事で扱っています。