REAL ESTATE BROKERS

宅地建物取引業者の犯収法対応(不動産取引)Real Estate Brokers under the AML Act

一言で

宅地建物取引業者は犯収法の特定事業者。宅地や建物の売買、その代理・媒介の契約時に、取引時確認、記録の保存、疑わしい取引の届出などの義務を負う。法令が挙げているのは、宅地建物取引業のうち宅地・建物の売買とその代理・媒介。賃貸借の代理・媒介は挙げられていない。2027年4月施行の施行規則改正で見直されるのは本人確認の方法で、この取引の範囲は変わらない。

最終更新

図解で見る

宅地・建物の売買と代理・媒介の契約から、取引時確認、確認記録の保存と疑わしい取引の届出の判断までの流れを示した図
売買の契約から、取引時確認、確認記録の保存と届出の判断までの流れを示した図。

30秒でつかむ

対象の取引宅地・建物の売買と、その代理・媒介

売買契約の締結、または売買の代理や媒介の契約が、取引時確認を行う場面になる。

確認すること本人特定事項・取引の目的・職業など

本人特定事項、取引の目的、職業・事業内容を確認。法人は実質的支配者も確認。

リスクの見方高額・価格の上乗せ・名義の不透明さ

高額で現金化しやすく、価格上乗せで価値を移せ、名義を偽れる点が悪用されやすい。

混同しやすい語との違い

特定事業者

犯収法の義務を負う事業者の総称。宅地建物取引業者はその一区分で、売買とその代理・媒介が義務の生じる取引になる。

司法書士など士業

司法書士などの士業は士業としての区分で義務を負い、不動産会社の義務とは別に生じる。

疑わしい取引の届出

金額の線ではなく、犯罪収益である疑いなどの有無で判断する。売買の金額が小さくても、疑いがあれば届出の判断の対象になる。

根拠

根拠を見る(出典)

条・項の番号は原文でご確認ください。

実務ではここで迷う

購入資金の出所は、本人特定事項とは別に、取引内容に見合うかを見ないと分かりません。属性に見合わない高額取引では、資金の出所もあわせて確認しますが、どこまで聞き取り何を記録に残すかが迷いどころです。

犯収法の特定事業者を読む(noteの記事)→ →

FAQ

よくある質問

賃貸の仲介も取引時確認の対象ですか?

法令が取引時確認の場面として挙げているのは、宅地・建物の売買と、その代理・媒介。賃貸借の代理・媒介は挙げられていない。

取引時確認では何を確認しますか?

本人特定事項(個人は氏名・住居・生年月日、法人は名称・本店所在地)、取引を行う目的、職業(法人は事業の内容)。法人は実質的支配者の本人特定事項も確認する。

疑わしい取引の届出が必要なのはどんなときですか?

次のいずれかに当たると認められるときです。取引で受け取った財産が、犯罪収益である疑いがあるとき。顧客が、組織的犯罪処罰法のマネー・ローンダリング罪に当たる行為をしている疑いがあるときです。速やかに行政庁へ届け出る。

関連する用語・一覧・ツール

注意: 本ツールは参考情報です。最終判断はご担当者様ご自身で行ってください。法的アドバイスを提供するものではありません。

この用語ページは意味と位置づけをつかむための辞書です。実務の手順・判断のしかたはnoteの記事で扱っています。