一言で
FATFが公表する、対策体制に戦略上の欠陥があり解決に向けて協働している国・地域のリスト。通称グレーリストで、全体会合ごとに追加と削除が行われる。FATFは、リストに載った国・地域に対して、厳格な顧客管理を一律に適用することは求めていません。リスクベース・アプローチでの対応を求めています。日本の金融機関等は、取引に係る国・地域の検証で、FATFの指摘を踏まえてリスクを把握する立場にある。
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欠陥の解決にコミットした国・地域は、期間内にアクションプランの履行を求められる。
2026年6月は2か国が追加(ボスニア・ヘルツェゴビナ、イラク)、2か国が削除。
FATFは取引の一律遮断を想定せず、リスクベース・アプローチを求める。
混同しやすい語との違い
通称ブラックリストはより重大な欠陥がある「行動要請対象」の別リスト。グレーリストは協働して改善中の国・地域。
特定国等は政令で定める国・地域(現行はイランと北朝鮮)。グレーリストに載っただけでは特定国等にならない。
経済制裁は外為法等に基づく取引規制。グレーリストはFATFが改善を促す仕組みで、法的な取引規制ではない。
根拠
実務ではここで迷う
グレーリスト入りした国の顧客や送金先の扱いは悩みどころです。FATFは一律の厳格化を求めていませんが、自社のリスク評価には取り込みます。国名だけで断らず、取引の目的・金額・相手先ごとに対応を段階づけるのが基本です。
FATFグレーリストと日本の金融機関に求められるEDD対応を読む(noteの記事)→ →FAQ
よくある質問
グレーリストに載った国との取引は禁止されますか?
禁止されない。FATFは、リストに載った国・地域に対する厳格な顧客管理措置の適用を求めていません。リスク回避や、顧客全体との取引関係の遮断も想定していません。求めているのは、リスクベース・アプローチです。
グレーリストはどのように更新されますか?
FATFの全体会合ごとに追加と削除が行われる。2026年6月の全体会合では、ボスニア・ヘルツェゴビナとイラクが追加され、アルジェリアとナミビアが削除された。
グレーリストとブラックリストは何が違いますか?
グレーリストは、改善に向けてFATFと協働している強化モニタリング対象の国・地域です。通称ブラックリストは、より重大な欠陥がある国・地域を対象とする、行動要請対象の枠です。別のリストとして扱われる。
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