SUSPECTED IMPERSONATION

なりすましの疑い・偽りの疑い(厳格な取引時確認の引き金)Suspected Impersonation / False Declaration

一言で

以前に取引時確認を受けた顧客等になりすましている疑い、または以前の申告を偽っていた疑いがある取引。ハイリスク取引の一つで、厳格な取引時確認が必要になる。本人特定事項は、前回の確認で使った方法とは異なる方法で確認し直す。確認済みの顧客との取引として取引時確認を省略する仕組みも、この疑いがある取引には使えない。

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なりすましの疑いと偽りの疑いが厳格な取引時確認の引き金になる流れの図
前回の確認記録と今回の取引相手の間に、「なりすまし」「偽り」の疑いが生じたときの流れを示す図です。前回と異なる方法での厳格な確認に切り替わります。

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2つの引き金なりすまし/申告内容の偽り

本人ではない疑い(なりすまし)と、前回の申告が偽りだった疑い(偽り)の2種類。

確認のやり方前回と異なる方法で本人特定事項を確認し直す

前回とは別の書類を少なくとも一つ用いて確認する。免許証なら免許証以外を使う。

省略は不可「確認済み顧客」の扱いが使えない

疑いがある取引では、同一性を確かめて取引時確認を省略する仕組みは使えない。

混同しやすい語との違い

ハイリスク取引

ハイリスク取引は特定国等の居住者や外国PEPsとの取引なども含む広い枠。なりすまし・偽りはその一類型。

確認済みの顧客との取引

確認済みの顧客は、同一性を確かめれば取引時確認を省略できる。疑いがあるとこの省略が使えない。

名寄せ(ネームマッチング)

名寄せは制裁リストなどと顧客名を突き合わせる作業。なりすましの疑いは『目の前の相手が記録上の本人か』の問題。

根拠

根拠を見る(出典)

条・項の番号は原文でご確認ください。

実務ではここで迷う

「疑い」の程度をどこで線引きするかが、実務の悩みどころです。声や筆跡が記録と少し違う、申告した職業と取引内容が噛み合わない、といった小さな違和感があります。どこまでを疑いとして扱うかは、社内で基準を決めておくと判断がぶれにくくなります。

本人確認の現場で迷う5つのケースと判断軸を読む(noteの記事)→ →

FAQ

よくある質問

なりすましの疑いがあるときは何を確認し直しますか?

本人特定事項(氏名・住居・生年月日、法人は名称・所在地)を、前回の確認で使った方法とは異なる方法で確認し直す。取引の目的や職業などの項目もあわせて確認する。

すでに口座を持つ顧客でも対象になりますか?

なる。むしろ、以前に取引時確認を行った顧客との取引で疑いが生じる場面が、この類型の典型です。「記録上の本人ではない」「前回の申告が偽りだった」という疑いです。

疑いが晴れなかった場合はどうなりますか?

顧客が確認に応じない間は取引を進めないことができ、あわせて疑わしい取引の届出を検討する。届出を検討していることを顧客に伝えてはならない点にも注意が必要になる。

関連する用語・一覧・ツール

注意: 本ツールは参考情報です。最終判断はご担当者様ご自身で行ってください。法的アドバイスを提供するものではありません。

この用語ページは意味と位置づけをつかむための辞書です。実務の手順・判断のしかたはnoteの記事で扱っています。