顧客の属性・取引の内容・関係する国や地域・取り扱う商品やサービスといったリスク要素を洗い出し、高・中・低などの段階に評価すること。CDD・SDD・EDDのどの深さで確認するか、モニタリングをどれだけ強くするかを決める出発点になる。格付けの方法や段階数そのものを法令が直接定めているわけではなく、金融庁のガイドラインが求める考え方として位置づけられる。自社のリスク評価書の内容を踏まえて設計する。
最終更新
30秒でつかむ
評価する要素顧客・取引・地域・商品の複数の切り口
顧客の属性、取引の形態、関係する国や地域、取扱う商品・サービスという複数の切り口からリスクの大きさを見る。
格付けの使い道確認の深さとモニタリングの強さを決める
格付けが高いほど確認をEDD相当に深め、取引モニタリングの検知基準も厳しく設定する。
見直しのタイミング固定ではなく更新し続ける
取引の実態や新しく分かった情報にあわせて、格付けを継続的に見直す運用が求められる。
図解で見る
混同しやすい語との違い
| CDD・SDD・EDD | CDD等は確認の深さの段階そのもの。顧客リスク評価は、どの段階に当てはめるかを決めるための採点の仕組み。 |
|---|---|
| 自社のリスク評価書 | リスク評価書は自社全体がさらされているリスクを整理した文書。顧客リスク評価は、それを踏まえて顧客一人ひとりに段階をつける個別の作業。 |
| 取引モニタリング | 取引モニタリングは実際の取引の異常を検知する仕組み。顧客リスク評価は、その検知基準をどの顧客にどう適用するかの前提になる。 |
実務ではここで迷う
格付けの項目をどこまで細かく作り込むか、点数化するのか高中低の3段階にとどめるのかは、会社の規模や扱う商品によって最適解が分かれます。格付けを上げ下げする基準を曖昧にしたままだと、現場の担当者ごとに判断がぶれる原因にもなります。
リスク評価とEWRA・CRAの整理を読む(noteの記事)→ →FAQ
よくある質問
何を基準に格付けを決めますか?
顧客の属性や取引の形態、関係する国や地域、取り扱う商品・サービスといった複数の切り口からリスクの大きさを見る。どの切り口を重視するかは、自社が扱う商品や顧客層によって変わる。評価軸を絞りすぎると、本来見るべきリスクを取りこぼすこともある。
格付けは一度決めたら変わりませんか?
変わることが前提になっている。取引の実態や新しく分かった情報にあわせて、継続的に見直していく運用が求められているものである。
格付けの結果は何に使われますか?
確認の深さをCDD・SDD・EDDのどれにするか、取引モニタリングの検知基準をどれだけ強くするかを決める出発点として使われる。
関連する用語・ツール
CDD・SDD・EDD格付けが決める確認の深さリスクベース・アプローチ(RBA)顧客リスク評価を支える根本原則特定事業者作成書面(自社のリスク評価書)顧客リスク評価の前提になる全社の評価継続的顧客管理格付けを見直し続ける取り組み
この用語ページは意味と位置づけをつかむための辞書です。実務の手順・判断のしかたはnoteの記事で扱っています。