注意: 本ツールは参考情報です。最終判断はご担当者様ご自身で行ってください。 法的アドバイスを提供するものではありません。

THREE LINES OF DEFENSE

3つの防衛線(スリーラインモデル)Three Lines of Defense

組織のAML/CFT態勢を、現場(第1線)・管理部門(第2線)・内部監査(第3線)の三層に分けて、それぞれ異なる役割で牽制を効かせる考え方。金融庁のガイドラインが求める態勢整備の基本形。各線の役割と独立性が明確に分かれていることが前提。第1線が自らを検証してしまうなど、線が混ざると態勢の有効性が損なわれる。

最終更新

30秒でつかむ

第1線現場(営業部門等)

顧客と直接接し、取引時確認やリスクの一次的な見極めを行う。日々のAML対応の最前線。

第2線管理部門(コンプライアンス等)

第1線の対応を管理・牽制し、方針や手続の整備、統括責任者を中心とした態勢運営を担う。

第3線内部監査

第1線・第2線から独立した立場で、態勢全体の有効性を検証し、経営陣に報告する。

図解で見る

第1線現場第2線管理部門(統括責任者を含む)第3線内部監査
現場・管理部門・内部監査の三層がそれぞれ独立した役割で牽制する図。

混同しやすい語との違い

AML/CFT統括責任者統括責任者は、多くの場合この枠組みの第2線に立つ個別の役職。3つの防衛線は、その人が位置づけられる組織全体の構造そのもの。
内部監査内部監査は3つの防衛線のうち第3線を担う機能そのもの。3つの防衛線は、その第3線を含む三層構造全体を指す、より広い言葉。
AMLプログラムAMLプログラムはリスク評価から研修までを含む態勢の中身。3つの防衛線は、その態勢を『誰が』『どの立場で』担うかという役割分担の枠組み。

実務ではここで迷う

人数の少ない会社では、第1線と第2線の担当者を分けきれず、同じ人が両方を兼ねてしまうことがよくあります。形の上で三層に分けても、実質的に独立した検証ができているかは、会社の規模や体制によって大きく差が出るところです。

AFCプログラムと3つの防衛線を読む(noteの記事)→ →

FAQ

よくある質問

各線の役割はどのように分かれますか?

現場にあたる第1線が確認を行い、管理部門である第2線がそれを牽制し、内部監査の第3線が独立した立場で検証する。この三層がそれぞれ機能して初めて、態勢全体の実効性が保たれるとされる。

線が混ざるとどんな問題が起きますか?

第1線が自分自身を検証してしまうなど、独立性が保てなくなり、態勢全体の有効性そのものが損なわれてしまう。形式上は分かれていても、実質的に機能しているかは別問題になる。

小規模な会社でも三層に分ける必要がありますか?

求められてはいるが、人数の少ない会社では第1線と第2線を分けきれず、実質的な独立性の確保が課題になりやすいとされている。

関連する用語・ツール

この用語ページは意味と位置づけをつかむための辞書です。実務の手順・判断のしかたはnoteの記事で扱っています。