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ICチップ読み取り型のeKYCとは──2027年4月以降も使える理由

券面の画像ではなく、本人確認書類のICチップに記録された電子情報を読み取って確認するeKYCは、2027年4月1日の改正後も非対面確認の中心として使い続けられます。その仕組みと、廃止される画像送信型eKYCとの違いを整理します。

最終更新:2026-09-26

ICチップ読み取り型のeKYCとは、特定事業者が提供するソフトウェアで撮影した顧客の容貌の画像と、本人確認書類に組み込まれたICチップから読み取った電子情報をあわせて送信してもらうことで本人確認を行う、非対面の確認方法です。券面の見た目ではなく電子情報そのものを読み取るため、偽造・加工画像によるなりすましに強いのが特長です。2027年4月1日の改正後も、この方式は非対面確認の中心として使い続けられます。あわせて、対面での確認にも新たにICチップ読み取りが必要になり、対面・非対面の両方でICチップが確認の軸になります。

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仕組み券面ではなく電子情報を読む

ICチップに記録された氏名・住居・生年月日・写真などの情報を専用の読み取り機能で読み取り、顧客の容貌画像とあわせて確認します。券面を目視するだけの確認より、なりすましへの耐性が高くなります。

対応書類ICチップ付きの本人確認書類が必要

マイナンバーカードや、ICチップに氏名などの情報が記録された運転免許証などが対象です。チップが搭載されていない書類や、必要な情報が記録されていない書類は使えません。

画像送信型との違い読み取る対象がまったく異なる

画像送信型のeKYCは券面の画像を送るだけでしたが、ICチップ読み取り型は電子情報そのものを読み取ります。この違いが、2027年4月以降に使えるかどうかを分けています。

図解で見る

図解①

ホ方式(2027年廃止)券面の画像を送るヘ方式ICチップの電子情報を読むカ方式(JPKI)公的個人認証の電子署名
図:各方式が読み取る対象の違い(犯収法施行規則第6条第1項第1号ホ・ヘ・カ)

図解②

2027年4月〜2027年3月2027年4月〜使えなくなる ×画像を送るだけの方式など(書類の写しの郵送方式も含む)ICチップ読取型公的個人認証(JPKI)対面確認にもICチップ読み取りが必要になる
2027年4月を境に、画像送信中心の方式からICチップ読取・公的個人認証中心へ移る図。

対応書類の見分け方

使えるのは、氏名・住居・生年月日・写真の情報がICチップに記録された写真付き本人確認書類です。代表例はマイナンバーカードと、ICチップ付きの運転免許証です。ICチップを搭載していない書類や、チップに必要な情報が記録されていない書類は利用できません。

利用者の体験面での注意

ICチップの読み取りには対応スマートフォンや読み取りアプリの操作が必要で、画像を撮って送るだけの方式より手順が一段増えます。読み取りにつまずく利用者が離脱しないよう、操作の案内やサポート導線をあわせて設計することが実務上の課題になります。

混同しやすい語との違い

画像送信型のeKYC券面の画像を送るだけの方式で、2027年4月1日に一般の顧客向けには使えなくなります。ICチップ読み取り型とは読み取る対象がまったく異なります。
公的個人認証(JPKI)マイナンバーカードの電子証明書を用いる方式です。ICチップ読み取り型は運転免許証など複数の書類に対応しやすいのに対し、公的個人認証はマイナンバーカードに限られます。
対面での書類提示対面での確認も2027年4月からはICチップ読み取りが必要になる点で、ICチップ読み取り型のeKYCと考え方が共通しています。読み取る場面が対面か非対面かの違いです。

実務ではここで迷う

ICチップ読み取り型と公的個人認証のどちらを軸にするかは、自社の顧客がどの書類を持っているか、そしてスマートフォンでのICチップ読み取りにどれだけ対応できる端末環境かによって判断が分かれます。読み取りに失敗して離脱するユーザーへの導線設計も、実務上の課題です。

本人確認方式の全体像を読む(noteの記事)→ →

関連する用語・ツール

FAQ

よくある質問

ICチップ読み取り型のeKYCは運転免許証で使えますか?

ICチップに氏名・住居・生年月日などの情報が記録された運転免許証であれば対応できます。実際の対応可否は、利用しているeKYCサービスの仕様で確認してください。

ICチップ読み取り型と公的個人認証はどちらを選ぶべきですか?

どちらも2027年4月以降使えます。ICチップ読み取り型は運転免許証など複数の書類に対応しやすく、公的個人認証はマイナンバーカードに限られますが認証の確実性が高いという特長があります。顧客層が持つ書類で選びます。

Complete Guide

2027年4月 犯収法改正 完全対応ガイド

廃止される方式とICチップ読取方式への移行手順、43業種別の対応可否を条文ベースで整理。冒頭部分は無料です。

完全対応ガイドを読む →

本記事は参考情報の提供を目的とし、最終的な判断は所管官庁のガイドライン・社内規程・専門家への確認に基づいて行ってください。 内容は犯罪収益移転防止法施行規則(2026年9月時点)に準拠しています。